異常診断例 – 1

異常診断例
発電量比較より、PCS3番の発電量が前年比で少ないように見える

田淵三相(マルチストリング)207

ストリングの確認

詳細発電データ、ストリングに異常が出ていないか確認

全入力電流が出ており、ストリングの断線は生じていないと思われる。

 

※PCS2番の入力5は未使用

※ストリング別の電圧・電流が確認できるのは一部マルチストリングパワコンのみ

日別発電量の推移を前年と比較

↑2021年9月

↓2022年9月

前年(2021年)と比べてPCS3(ピンク)の発電量が落ちている事が明らかにわかる

1日の出力を比較

アーカイブ→出力 のデータより、比較的天気の良い日を選んで1日の出力の推移を時間別に前年と比較(上の日別発電量推移より、2021/9/19と2022/9/29を選択)

↑2021年

↓2022年

2021年と比較してPCS3の出力はやはり低下している。(深くは触れないが、4番も午前中に低下が見られる)

1日を通して減っている為、故障停止があった訳では無いと判断できる。

緩やかなカーブを描いている点から抑制では無いと判断できる。(抑制の場合は一直線もしくは振れ幅が大きくなる)

ストリング別の出力推移を確認

アーカイブ→ストリング:出力 よりPCS3のストリング別の出力推移を比較

↑2021年

↓2022年

ストリング1番、2番に大幅な出力低下

前年も1番には午前中影がかかっていた点から推測して、PCS3の南東方向の木が大きくなっている可能性がある。

 

※ストリング別の出力が確認できるのは一部マルチストリングパワコンのみ